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第7話

バーディが泳いだ

日々リハビリの生活が続き、バーディも針やレーザーの治療に慣れてきました。それに、最近ではよくリハビリの最中でも気持ちよさそうな顔をして、スヤスヤと寝てしまいます。そんな寝顔を見ていると、本当に可愛くてたまりません。

事故に遭遇して約8ヶ月が過ぎ、だんだん陽気がよくなってきた頃、バーディの好きだった浜辺の散歩を徐々に増やしてあげました。

ある暖かい日、浜辺で散歩していたら、突然バーディは車椅子を付けたまま海に入ろうとします。そして、また海に入りたがる素振りをします。

今度は、試しにリードを外してどこへ行くか様子を見ていたら、やはり海に入ろうとします。

『多分暑くて泳ぎたいのかなぁ』と思い、今度は車椅子を外し、後足を吊るリングを持ってあげて、一緒に海へ向かいました。

そして、水面が私の膝あたりになったところでリングを外しました。 すると上手に前足だけで泳ぎ始めました。私はバーディの泳ぐ姿を見て、独り言のように『お前、結構やるジャン』とつぶやきました。

以前から外科の病院で、リハビリは泳がせるのが一番いいと効いていました。ただ、こんなに上手く泳げるとは、夢にも思っていませんでした。

あらためて、バーディの泳ぐ姿を見ていると、驚くほど後足が動いています。(支障があるとは思えないような蹴り方です。)これが筋力をつける一番の方法だと、いっそう強く感じました。

でも、実際のところ、毎日泳がせるのはちょっと無理ですが、少しでも泳げる機会を増やすように、努力してあげようと強く思いました。

2回目の手術

事故から1年が過ぎ、最近ではレーザー治療だけに専念していました。

ある日、院長先生から、「この子は下半身麻痺のワンちゃんにしては、予想以上の力強い反射神経があるから、再度、損傷したところにメスを入れて、中にあるセメントを除去して、少しでもいい状態に戻してみましょう。」と言われました。 そして、「10日間ぐらいで退院できるから心配しないでください。」とも言われ、私も希望を持って院長先生に「宜しくお願いします。」と即座に返事をしました。

無事に手術は終わりましたが、予期せぬことが生じていました。

それは、セメントで固定していたビス(樹脂)の素材でアレルギー反応で冒され、その周りの筋肉が腐りかけていました。結局セメント(ビスも)と一部の肉を除去しました。

院長先生は、手術する前と、終わってからの様子がちょっと違う印象でした。多分、予想以上に状態は悪かったのだと思いました。

私は、『なぜ、樹脂のビスを使ったのか?』と、疑問に感じながら、そのことを、言わずにいたことを悔やみました。 また、再度手術をしていなかったらどうなっていたかと考えると、身体が身震いする思いでした。

しかし、私はすぐに気持ちを切替えて、院長先生のお陰で早期発見できたことに、感謝の気持ちで一杯でした。

「大好きな海へ来たんだよ!楽しいよ!つい、笑顔になってしまうんだよ!」
「大好きな海へ来たんだよ!楽しいよ!つい、笑顔になってしまうんだよ!」



「お父さんは、カメラ目線。僕達はおもちゃに目線!」
「お父さんは、カメラ目線。僕達はおもちゃに目線!」

「あぁ、早くお砂で遊びたい!お父さん、早く、リングつけて!」
「あぁ、早くお砂で遊びたい!お父さん、早く、リングつけて!」



「ヨイショ!コラショ!こんなに深く、穴が掘れたよ!」
「ヨイショ!コラショ!こんなに深く、穴が掘れたよ!」



「穴掘り、大満足!お父さんとツーショットです。ところで、キックちゃんは?」
「穴掘り、大満足!お父さんとツーショットです。ところで、キックちゃんは?」



「海が似合う犬とは、僕のことだよ!」
「海が似合う犬とは、僕のことだよ!」


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